Now is the Month of Maying


トーマス・モーリーの5声部のマドリガル。


こちらは男性だけのユニット。

古い時代の英語の歌詞(例:dothは現在の英語のdoes)です。
昔の文部省唱歌が古い言い回しの歌詞なのと同じですね。こういう言語の変遷は東西同じのようです。
イギリスのマドリガルは各行末で韻を踏む歌詞の曲が多い気がします。

Now is the Month of Maying

  1. Now is the month of maying,
    When merry lads are playing,
    Fa la la la la la la la la,
    Fa la la la la la la lah.

    Each with his bonny lass
    Upon the greeny grass.
    Fa la la la…
     

  2. The Spring, clad all in gladness,
    Doth laugh at Winter’s sadness,
    Fa la la la…

    And to the bagpipe’s sound
    The nymphs tread out their ground.
    Fa la la, etc…
     

  3. Fie then! why sit we musing,
    Youth’s sweet delight refusing?
    Fa la la la…

    Say, dainty nymphs, and speak,
    Shall we play barley break?
    Fa la la la…

モンテヴェルディのマドリガル


Io mi son giovinetta(私は若い娘)
マドリガル集第4巻
演奏:ラ・フォンテヴェルデ

マドリガル集第4巻より
Io mi son giovinetta


Ecco mormorar l’onde(波は囁き)
マドリガル集第2巻
演奏:不明・・・(ひょっとしてドイツのトロシンゲン州立音楽大学の学生?)

ルネサンス音楽からバロック音楽への過渡期に生きた作曲家らしく、Ecco mormorar l’ondeはルネサンスの大集成とも言える作品ですがIo mi son giovinettaのほうはバロック期の音楽に近い表現がみられます。マドリガル集は4巻までがルネサンス様式で、5巻からはバロック様式で書かれていますがどちらの様式も歌詞がなくてもその情景が浮かぶような描写は他の同時代の作曲家の追従を許しません。

グリーン・スリーヴスのコードについて

昔のブログでグリーン・スリーヴス(緑色の袖)のバス進行(グラウンド・バス)はロマネスカと主張しましたが、よくよく考えたら違う気が・・・

旧ブログでそのように言った理由としては・・・

1.Wikipediaにはパッサメッツォ・アンティコとされていています(この部分は現在Wikipediaではどのページにも見つかりませんでした)。

2.ロマネスカを当てはめるとバス進行は4小節単位で繰り返されて整然としますが、曲の冒頭のアウフタクト(弱起=独語:Auftakt)が和音外の音になってしまうという悩みも。
(5小節目直前のアウフタクトはパッサメッツォ・アンティコでも同じ悩みがあるにはあるんだけど・・・)しかしグラウンド・バスを使ったグラウンドには最適。

結局今は旧ブログでの記事は結論として適当ではないと考えています。
グラウンド・バスとしてロマネスカを使った例も見ますが、パッサメッツォ・アンティコを選択して作った曲が圧倒的に多く、でしてパッサメッツォ・アンティコと解釈するほうが妥当のようです。

Romanesca(ロマネスカ)

ロマネスカが好きで、またひとつロマネスカを・・・
今度はヴァージナル音楽風を目指して頑張ったのですが教会旋法のお陰で何となくそれらしい響きはするものの、どうしてもバロック風になってしまうという情けなさ。

参考までロマネスカとパッサメッツォのバス定旋律(固執低音=グラウンド・バス)の譜例。

パッサメッツォ・アンティーコ(古いパッサメッツォ)とロマネスカはほとんど同じなので、曲によってはどちらなのか判断がつかないことも。
パッサメッツォ・モデルノ(今風パッサメッツォ)は長調・短調どちらもみかけます。

音量にご注意下さい!