古楽の散策 | 中世の音楽

ノートルダム楽派

2017年11月11日

ペロタン作曲:アレルヤ
ノートルダム学派(Notre-Dame school)は13世紀(1200年前後)に活躍した楽派です。
モーダル記譜法によって作曲された、テノールに長く引き伸ばされた定旋律を置き、他声部が細かく動く多声楽曲が特徴。

作曲者としてはレオナン、ペロタンが有名。

レオナン(Léonin)またはラテン語でレオニヌス(Leoninus)12世紀
ペロタン(仏語:Pérotin)またはペロティヌス(羅語:Perotinus)12世紀~13世紀

12世紀末といえば日本では平安末期、壇ノ浦の戦いがあった時代です。

モーダル記譜法は拍子記号などなく、音符も音価を表しているのではなく、リズムを表しています。
演奏者は音符の組み合わせから6つのモード(リズムパターン)からリズムを確定させます。
現在の音楽理論とは全く別の概念です。

詳しいモーダル記譜法の解説(中性音楽のまうかめ堂)
http://maucamedus.net/modal/modal01.html

まうかめ堂さんは古い英語やラテン語に精通していて、様々な文献を直接読んでいまして、彼の発信する情報の正確性は信用に足り、数少ない中世音楽関係の専門サイトのひとつです。
ご本人はお仕事が大変忙しく、サイトの更新は滞っていますが(-_-;)

ノートルダム楽派のこの何とも言えないリズムと、激しい不協和音は癖になりそうです。

大聖堂で生で聴くとなんとも言えない神の神秘の世界に包まれるのでしょうね。
それまではグレゴリア聖歌やアンブロジウス聖歌のようなものと、世俗のモノフォニー音楽しか耳にしなかった徴収は驚きと感動を憶えたことでしょう。

Pérotin le Grand – Sederunt principes – David Munrow

Léonin ‘Gaude Maria Virgo’

Perotin – Organum Triplum – Pascha nostrum immolatus

Pérotin – Viderunt Omnes

ペロタンの四声の Viderunt omnes(地上のすべての国々は)という曲はwikipediaによると、1198年のクリスマスのために作曲されたものとあります。

Léonin – Viderunt Omnes

この最上のオルガヌム作曲家と讃えられたノートルダム大聖堂に所属していたレオナンによる Viderunt omnes は大学時代に西洋音楽史の講義で曲を聞きながら背景とか、様式の説明を受けて、中世の音楽に魅了された切欠の曲です。
今でも好きな曲の一つです。

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