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古樂ノススメ

2017年6月21日

今回は自作曲の紹介ではなく「古楽(Early music)のすすめ」です。
タイトルに旧漢字を使ったのは古楽ということで古めかしい漢字で(笑)

意外と知られていないリコーダーのこと。

リコーダーはバロック・フルート(昔の義務教育の音楽の教科書にブロック・フルートという記載もあったけどバロックの音訳を間違っただけ)とも言い、バロック時代にフルート(イタリア語:Flauto=フラウト)といえばこの楽器を指しました。
では、現在のフルートを何と言ってたかといいますとFlauto traverso(フラウト・トラヴェルソ)と言っていました。traversoというのは横型のという意味で、まさに横型フルートです。

ヴィヴァルディのリコーダー協奏曲も正しくはフルート協奏曲Concerto per Flauto)となっています。
横笛用の曲ではきちんとFlauto traverso またはTraverso と明示されています。
最近これ等の曲やバッハの曲などでリコーダーがよく使われるのは当時の曲は当時の楽器編成で演奏しよう!という事から次第にリコーダーが復活してきました。

そう、当時はあの縦笛は立派な主要楽器の一つだったのです。

古典派あたりから縦笛が衰退して見られなくなったため横笛をフルートと呼ぶようになったのですが、古楽ブームのため縦笛が復活してしまい混乱が生じています∑(゚Д゚)アラマ

弦楽器でも

似たような誤解はヴィオラもそうで、ヴァイオリン属と思っている方が多いですが、ヴィオラ属でして別系統です。

バッハの無伴奏チェロ・ソナタも実はヴィオラ・ダ・ガンバの為の作品でして、この楽器は弦が6本あります。
そのため4本弦のチェロでは6弦同時に扱う和弦(重音奏法)が演奏不可能なので、現在チェロで演奏されている物は出版社によってチェロ用に音を省いた編曲を施されたものです。

これ等の時代の曲は是非とも当時の楽器(古楽器やピリオド楽器と言います)での演奏を聴いてみてください。

バッハ ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1049

各パート一人ずつという当時の編成は、現在の多人数での演奏よりも曲が美しくダイナミックに聴こえます。

パッヘルベル カノン

楽譜は3つのヴァイオリンと通奏低音の4段しかありませんが、通奏低音部には低音楽器と和音楽器をあてます。これ等の楽器群の編成は演奏者の自由なのでこの動画のように低音楽器にチェロ、和音楽器にオルガンとリュートを使っています。(一つ上の動画、ブランデンブルグ協奏曲ではチェロとチェンバロ)
通奏低音の楽器の選択によっては演奏の色彩を大きく豊かに変えるのでバロック音楽の魅力の一つです。

パッヘルベルの自筆譜

おまけ:楽譜Kanon_und_Gigue.pdf

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