ヘミオラ

譜例1

現在の出版楽譜において、バッハやヘンデルなどバロック時代の曲には、上の譜例のようなシンコペーションのような形をよく見かけます。
実は、これらはシンコペーションではなく一時的に拍子が変位するヘミオラ(Hemiola)というもので、当然演奏もアクセントが移動するシンコペーションではなく、拍子感を意識した演奏になります。

自筆譜や初版出版物を見たりしたら以下のように記譜されていたことが多く、ヘミオラであることを示しています。

譜例2

二拍子系の楽曲の途中でいきなり三拍子系の小節を挟んだりすることもあり、以下の例は3拍子系に等価の2拍子系である6拍子の小節が混じっています。

譜例3

このようなことから以下の様なウィキペディアの記載にある「三拍子の曲で二小節相当の三拍子一小節を挿入したもの」だけがヘミオラではなく、ヘミオラは単純に「一時的な拍子(分割)の変化」を指し、多彩です。

Wikipediaを過信しないように。

ヘミオラ

ヘミオラ (hemiola) とは、主にバロック音楽やクラシック(古典音楽、特にベートーヴェン)などにおいて、3拍子の曲で、2小節をまとめてそれを3つの拍に分け、大きな3拍子のようにすることをいう。もとの意味は「1足す2分の1」。終止カデンツにおいて使われることが多い。

そうすると、元来の4分の3拍子は消え去り、大きな2分の3拍子のように聞こえる。このようなものをヘミオラと呼ぶ。聴こえ方の特徴としては、強拍がずれるため、突然本来の拍節感を失う。そのため、その部分だけが大変不思議な感覚を感じることになる。

(引用:ウィキペディア

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