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ヲシテ文字?

2017年7月29日

音楽と全く関係のない話。
どんな本なのかホツマツアヱの対訳本を読んでみました。
(しんどかったw)

ネットで検索すると出てくるヲシテ文献とその文字ヲシテ(ホツマ文字)。
江戸時代中期には存在が確認されている神代文字とされているけど怪しさだけが募る代物しろもの

ホスま文字基本48字
小笠原長武写本によるホツマ文字の標準字形
(画像:Wikipedia)

ホツマ文字で書かれたこれ等の文書は大和政権に滅ぼされたクニが残した正史が含まれるとされていて、ホツマツタヱに於いては天照大神あまてらすおおみのかみの性別が古事記と逆だったりと細部に差異が多々見られるが、神代の物語を原則七・五調で綴られた長大な神謡。

どう考えても江戸中期に作られた創作ではないかと思える理由はその文字系統。

まず、現代の私たちが義務教育で習う五十音表の並びそのまま四十八文字を当てはめていること。
ホツマ文字は他にもあるけどすべてこれらの異字体で基本は四十八音。
対訳本では「ゑ」、「ゐ」は「え」、「い」と同音という。今の五十音と同じ理屈。

実は「わ行」は現在の発音と違ってあ行と同音ではなく、「え」と「ゑ」、「い」と「ゐ」、「お」と「を」は別の発音であった事が解っていて、地方によっては大正生まれの人が少なくとも「お」と「を」を違った音として聴き分けていた事実がありました。

奈良時代まで日本語の「イ」「エ」「オ」の母音には甲類 (i, e, o) と乙類 (ï, ë, ö) の音韻があったといわれる(上代特殊仮名遣い)。
(Wikipedia)

アイドルグループのAKB48系統が歌詞の中の「お」と「を」の2つの文字を区別するため便宜上用いていて「を」を「お(o)」ではなく「ぅお(wo)」と発音していますが、この発音は古来の日本語の発音と同じ可能性は低いと思われます。

話が逸れてしまいましたが、逸れたついでにもう一つ。
神代には日本語の母音が現在の五音ではなく、八音だったことが有力視されていて、子音も「は行」は「ふぁ行」だったという說もあります。

少なくともヲシテ文献は江戸期の文字体系をそのままハングルのように仮名化(表音文字を四十八音に一対一に対応)させたもので、神をの記述した漢文調の古事記や日本書紀と違うのはホツマ文字という「やまと言葉」で書かれただけで大和政権に抹殺された他者の歴史を伝えているとありますが、ホツマツアヱの内容は記紀の異聞版でしかない。
例えば大和政権による西日本統一前の歴史の空白150年間の前にあった倭国の時代、出雲、吉備、熊襲をはじめとする九州各地の諸勢力が独自に文字を持っていてその歴史書が現存していたらもっと違う内容であったのではと思います。

記紀は大和政権の神話を元に征服した諸国の神話を取り入れ政権の正当性を宣伝し、民心の一体化を計った一種のプロバガンダなのですが、ホツマツアヱを読んでみたところ、単に記紀の逆説的な内容、つまりパロディになっているので、江戸期から明治にかけて竹内文書など様々な神代古文書や神代文字が筍のようにたくさん出没していて、その流行に肖って作られた私は後世の創作作品としか私には思えません。

そう言えば万葉仮名も漢字を仮名として借用したもので後の片仮名や平仮名の草分け的な存在。
その当時にホツマ文字が本当にあったとしたら、人知れない洞窟やあるいは発掘出土品などに文字が残っていてもおかしくないんだけど・・・・

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